渋谷から約20分、空間すべてが別世界のマンション街区
渋谷駅から京王井の頭線で約20分。浜田山駅に降り立って徒歩約3分の場所に広がっているのが、今回紹介するパークシティ浜田山だ。敷地内には全9棟の中低層マンションと39区画の一戸建て住宅があり、まさにひとつの “街”を形成している。大きな特徴のひとつが、各建物のデザインだ。全体で統一感をもたせつつも、決して画一的ではなく、それぞれに個性ある意匠が凝らされている。
サークル活動や行事を通じて住人同士のつながりを醸成
なお、パークシティ浜田山は、コミュニティ形成についても積極的だ。マンション全体管理組合では、正月の餅つきや春のさくらまつり、秋のハロウィンなど、さまざまなイベントを企画開催している。
「イベントは、当初は管理会社さんからの提案ではじめました。住人の間で、参加すれば自然に交流できることが認知されるようになったのだと思いますが、関心をもってくださる方が多いですね」(マンション全体管理組合理事長・Hさん、以下同)
このため、現在では芝生をきれいにする会やガーデンツアーなど、イベントの種類を増やして、より多くの参加者を募っているという。
一方で、住人同士のサークル活動も盛んで、ヨガやゴルフ、書道、俳句など、多種多様なサークルがあるという。さまざまな人が集まる大規模マンションならではの強みといえそうだ。
「私自身も“ワイン会”を主催しています。今は、メンバーが30人以上いるんですよ。共用施設のラウンジに集まってワインを楽しむほか、地元の酒屋さんに協力してもらって利き酒会を開催したり、みんなで近隣住人の方がはじめたワイナリーに訪れたりと、地域とのつながりも生まれ始めています」
全住人に呼びかけるイベントは交流のきっかけづくりに、同好の士で集まるサークル活動は付き合いの深化にと、うまく使い分けながらコミュニティを形成できている点も、パークシティ浜田山の大きな魅力だろう。
目指すのは、誰もが“終の棲家”にしたいと思う街
Hさんは「住人の誰もが、ハード面でもソフト面でもパークシティ浜田山に愛着を抱き、“終の棲家”にしたいと思えるようなマンションにすることこそが管理組合の究極の目標」だという。その具体的な指標が、マンションのヴィンテージ化だ。そして、ヴィンテージ化を目指す上での課題やタイムテーブルを明文化している。
ユニークなのが、意見を幅広く集め、タイムリーに必要な措置をとるために、住人向けアンケートを実施している点だ。管理組合の活動方針は、アンケートの集計結果に基づいて定めている。
「さまざまなバックグラウンドをもった住人が集まっているので、いきなりテーマを提示しても、なかなか合意形成できません。まずはアンケートで課題を明確にし、次にタウンミーティングで論点を整理し、そして全体に諮るという段階を踏むことが大切なんです」
最後にHさんに、管理組合の理事としてではなく、一住人としての住み心地について聞いてみた。
「私にとって、ここは3軒目のマンションです。2軒目までは、仕事が忙しかったこともあり、管理にはほぼ無関心でしたし、マンション内にはまったく知り合いがいませんでした。しかし、今は管理組合の活動やサークル活動を通じて100人以上も知り合いがいるんですよ。非常に充実していて楽しいですし、リタイア後の生活を考えても安心ですね」